SAP042  ポスターセッション1  8月3日 豊田講堂1階アトリウム 13:00 - 15:00
RCNPにおけるイオン源引出し系及び輸送系の改良と重イオンビーム開発
Developments of Heavy Ion Beam by Modification of Extraction and Transport System of Ion Source at RCNP
 
○依田 哲彦,畑中 吉治,福田 光宏,植田 浩史,森信 俊平,田村 仁志,安田 裕介,鎌倉 恵太(阪大RCNP)
○Tetsuhiko Yorita, Kichiji Hatanaka, Mitsuhiro Fukuda, Hiroshi Ueda, Shunpei Morinobu, Hitoshi Tamura, Yuusuke Yasuda, Keita Kamakura (RCNP, Osaka Univ.)
 
大阪大学核物理研究センター(RCNP)では、AVF サイクロトロン及びリングサイクロトロンでの加速ビームの強度の増強及び加速イオンの多様化を目指し、18GHz 超伝導ECR イオン源を導入し開発を進めてきた。これまでB,C, O, N, Ne, Kr, Xe などのイオン生成の開発が行われ、既に実験ユーザーにも供給されてきた。今回、更なる加速ビーム増強のため、イオン源出口電極構造の大幅な改造を行った。具体的には開口の拡大、及び印加電圧の最適化を行った。また、引出されたイオンビームのAVFサイクロトロン入射までのビーム透過効率の向上を目指し、漏れ磁場が問題となっているビーム輸送系へのステアリングマグネットの設置などを行った。これらの改造を基にビームテストを行ったところ、引出ビーム強度の大幅な向上が見られた。講演ではこれらビーム開発の詳細について発表する。