SAP038  ポスターセッション1  8月3日 豊田講堂1階アトリウム 13:00 - 15:00
CsK2Sb光陰極の電子引き出し寿命に関する研究
A LIFETIME STUDY OF CSK2SB PHOTOCATHODE
 
○山本 記史,栗木 雅夫,郭 磊(広島大学先端研)
○Norihito Yamamoto, Masao Kuriki, Lei Guo (Hiroshima Univ. Adsm)
 
レーザーフォトカソードによる電子ビームは、低エミッタンス、短パルスなど優れた性質を持ち、多くの先進型加速器において重要な役割を担うが、大電流引き出しとカソード耐久性の両立に課題が残る。マルチアルカリカソードは高い量子効率で可視光励起が可能なことから大電流の引き出しが見込まれ、さらに高い耐久性も期待されている。本研究ではこのマルチアルカリカソードを生成し、性能を評価するための実験システムを構築した。生成したカソードは高い量子効率を示すとともに電荷引き出し無しの状態で非常に長い寿命が見込まれた。今回は電子を引き出し続けた場合の引き出し電荷寿命について詳細に報告する。