SAP014  ポスターセッション1  8月3日 豊田講堂1階アトリウム 13:00 - 15:00
RCNPサイクロトロン施設の現状
Present Status of the RCNP Cyclotron Facility
 
○畑中 吉治,福田 光宏,依田 哲彦,斎藤 高嶺,植田 浩史,田村 仁志,永山 啓一,安田 裕介,森信 俊平,鎌倉 恵太(大阪大学核物理研究センター)
○Kichiji Hatanaka, Mitsuhiro Fukuda, Tetsuhiko Yorita, Takane Saito, Hiroshi Ueda, Hitoshi Tamura,, Keiichi Nagayama, Yuusuke Yasuda, Shunpei Morinobu, Keita Kamakura (RCNP, Osaka University)
 
RCNPサイクロトロン施設は、AVF棟耐震改修工事のため2012年8月から2013年3月の間運転を休止した。休止期間中に、通常のメンテナンス以外に電源の回路素子等の嫌煙による劣化部品を交換した。AVF建設時から40年間使用してきた計器盤内の回路、配線をPLC化し、コンソールから計器盤を一掃した。4月からの運転再開時に放射線管理システムと関連するインターロックを含めた新システムのバグ出しを行い、約2週間で共同利用を開始した。 AVFビーム取りだし部にグラディエントコレクターを設置し、使用を開始した。4極磁石のコイルを2台の電源で独立に励磁し、ビーム軌道上で主磁場の勾配を制御する。磁極端での水平方向の発散が緩和され、輸送系でのビームロスによる放射化が軽減された。AVFビームラインに2台のエミッタンスモニターを設置し、測定データを蓄積している。 平成24年度補正予算が措置され、老朽化対策と共にビーム強度向上、ビーム利用高効率化の準備を進めている。関連工事を2014年1月〜3月に行い、この間は加速器は停止する。