SAOS10  加速器土木/加速器応用・産業利用1  8月3日 シンポジオン会議室 18:20 - 18:40
SACLA加速器の床変形と環境因子の相関
Correlation between Floor Deformation and Environmental Factors in SACLA Accelerator Building
 
○松井 佐久夫(理研)
○Sakuo Matsui (RIKEN)
 
SACLA建物建設から4年、床変形のモニターから季節的な変動も見えてきた。今後の安定化のため環境因子である気温や空調による温度、降雨、気圧、沈下などとの相関を考察する。4線式Pt温度センサーを建設時に床下や壁の中に計63本、建設後には室温用に収納部内外に数十本設置した。 床レベル測定では計34個の連通管(HLS)で、加速器棟では現在も最大0.8mm/年の沈下、2μm/hPaの気圧による変動、光源棟との境界部では年間0.7mmの変動が観測されている。光源棟上流付近は人口岩盤の厚みに比例した沈下や0.3μm/hPaの上下が見えている。また光源棟の床の直線性測定では光を用いた調整後のQ電磁石のレベルとHLSの結果はよく一致した。 SACLAはほぼ東西方向に長く120mのワイヤを加速器棟5本、光源棟に1本張りセンサーで床の南北方向の変位を測定している。加速器棟では気圧で3μm/hPaの変化、4月13日の地震では最大0.3mmずれがみられた。光源棟では両端基準で内側は最大で季節変動が50μm、ドリフト20μm /年が見られる。床下1mの年間の約2度の温度変動の影響が大きい。 1軸の電解液式の傾斜センサー(分解能<0.01μrad)を計47箇所床や架台上に設置しており温度による架台の変形や、光源棟では、降雨で一部数μradの傾斜変化が見える。境界部は地盤や建物の構造の不連続さに温度変化が加わり、張られた11mのインバー線は年間0.6mm伸縮している。