SAOS06  加速器理論・ビームダイナミクス/ハドロン加速器1  8月3日 シンポジオン会議室 16:50 - 17:10
KEK-DA LEBT残留磁場影響におけるイオンビームオプティックス最適化
Beam Optics Optimization in the KEK Digital Accelerator LEBT Considering the Effect of Remnant Magnetic Fields
 
○劉 星光,宗本 尚也(東工大),高山 健(高エネルギー加速器研究機構)
○Xingguang Liu, Naoya Munemoto (Tokyo Institute of Technology), Ken Takayama (KEK)
 
KEKデジタル加速器リングはイオンの入射速度に下限がない。従って前段加速器を必要としない。ECRイオン源から引き出された後A/Q=1,2の完全電離イオンは低速度(β~10^-2)でLow Energy Beam Transport(LEBT)を通過後リングに入射される。LEBTは3台の偏向磁石、7台の4極磁石、それぞれ5台と4台の垂直、水平方向ステアリング電磁石と4台のマルチワイヤーモニターから構成される。低エネルギーであるため著しく低磁場でのビームガイドである。このため残留磁束密度の影響が大きい。ワイヤーモニターを用いてビーム重心とプロファイルを観測した。ステアリング電磁石と4極磁石の励磁電流をパラメーターとして得られたビームプロファイルデータから:(1)LEBTへの入射ビームパラメーターを同定し、(2)重芯補正を行い、(3)リング入射への最適オプティクス条件を得た。発表では残留磁束密度の影響を持ったビームガイドシステムを用いた完全電離低速度イオンビームガイド最適化の手法を述べ実験結果の詳細を報告する。