SAOS03  加速器理論・ビームダイナミクス/ハドロン加速器1  8月3日 シンポジオン会議室 15:50 - 16:10
J-PARC 3-50BT 増強計画
J-PARC 3-50BT Upgrade Plan
 
○白形 政司,魚田 雅彦,大越 隆夫,久保田 親,佐藤 健一郎,佐藤 洋一,高野 淳平,外山 毅,橋本 義徳,堀 洋一郎(高エ研),原田 寛之(原科研)
○Masashi Shirakata, Masahiko Uota, Takao Oogoe, Chikashi Kubota, Kenichiro Sato, Yoichi Sato, Junpei Takano, Takeshi Toyama, Yoshinori Hashimoto, Yoichiro Hori (KEK), Hiroyuki Harada (JAEA)
 
J-PARC 3-50BTは、速い繰り返しのシンクロトロンから射出されるビームバンチを遅い繰り返しのシンクロトロン(以下、MRと称する)に輸送するビームラインである。一般的にビームラインの役割は、途中ロスすることなくビームを目的地まで移送し、受渡先装置の光学系に合わせて引き渡すことであるが、J-PARC 3-50BTでは内部にコリメータエリアを有し、ビームハローを所定のエミッタンスまでカットする機能を持っている。J-PARC MRのビームパワーは現在240kWを達成しているが、2014年以降750kWを目指しており、その様なハイパワー運転では3-50BTに於けるビームハローの除去が極めて重要になってくる。そのため、コリメータエリアでのビームハンドリングの高度化を目的として、ビームモニターおよび軌道補正電磁石等の追加を立案した。 本稿では、2013年後半の長期保守期間中に計画されている3-50BT上流部の増強計画について報告する。