MOOT02  加速器技術(粒子源/レーザー1)  8月5日 豊田講堂ホール 10:30 - 10:50
理研 28-GHz 超電導ECRイオン源の開発
Recent developments in the RIKEN 28-GHz SC-ECRIS
 
○日暮 祥英,大西 純一,大関 和貴,羽場 宏光,木寺 正憲,中川 孝秀(理研仁科センター)
○Yoshihide Higurashi, Jun-ichi Ohnishi, Kazutaka Ozeki, Hiromitsu Haba, Masanori Kidera, Takahide Nakagawa (RIKEN Nishina Center)
 
我々は2009年にRIKEN 28 GHz 超電導ECRイオン源でファーストビーム生成に成功して以来、いくつかの手法を用いてこのイオン源の性能を向上させてきた。 2012年にはステンレス製のプラズマチェンバーをアルミニウム製に変更することによって、大強度生成には比較的不向きと言われているスパッタリング法を用いているにも関わらず28GHzのマイクロ波を3kW程度で35価のビームが約180eマイクロA、33価が約230eマイクロA生成することが出来た。また、理研RIBFの実験の為のビーム供給においては1か月以上連続的にウラニウムビーム供給する事に成功している。2013年度よりさらなるビーム強度増強のために高温用オーブンの開発を進め、最近多価ウランビームを生成することに成功した。本発表では超電導ECRイオン源を用いたウラニウムビーム生成の詳細および、高温用オーブンの進捗状況について報告する。